【岡山市編】相続人同士のトラブルとその対応事例
岡山市において、「相続人同士のトラブルとその対応方法」を弊社が担当した事例を基に、関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた「想定事例」として3つご紹介します。
岡山市にお住まいのY様が、
「共有名義のトラブルを回避するために売却した事例」
お客様の相談内容
●売却物件 概要
| 所在地 | 岡山市中区 | 種別 | 一戸建て |
|---|---|---|---|
| 建物面積 | 100.51m² | 土地面積 | 86.47m² |
| 築年数 | 50年 | 成約価格 | 600万円 |
| 間取り | 4LDK | ― | ― |
●相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は岡山市にお住まいの60代Y様です。
お母様が亡くなり、ご実家と金融資産を妹様と2人で相続することになりました。
Y様姉妹は話し合った結果、均等に財産を分けることになり、物理的に分割が困難なご実家は「名義を2人で共有して残しておこう」と話していました。
しかし、管理や将来の手続きの話になった際、「どのように手続きを進めたら良いのか」や「売る時はどうしたらよいのか」といった疑問が生じました。
今後のことを考え、専門家である不動産会社に相談することにしました。
解決したいトラブル・課題
課題
相続した共有名義の不動産の疑問を解消したい。
不動産会社の探し方・選び方
Y様は市内にある不動産会社をネットで検索した際に、
・スタッフの顔写真が掲載されていた
・相続不動産の解決事例がたくさん掲載されていた
上記2点で気軽に相談できそうと感じたウェーブハウスに決めました。
Y様の「トラブル・課題」の解決方法
Y様姉妹は共有名義でご実家を相続し、保有することを考えていらっしゃいました。
そこで、共有名義の不動産を所有するデメリットについて説明させていただきました。
1.「共有名義」で不動産を所有するデメリット
① 売却や利用に全員の同意が必要
共有名義の不動産を売却・賃貸・リフォームなどするには、原則として共有者全員の同意が必要です。1人でも反対すれば、取引が成立しません。
② 相続が繰り返されると「名義人が増えすぎる」
共有者が亡くなるたびに相続が発生し、そのたびに持分が細分化されていきます。最終的に「数十人が共有者」というケースも。
③ 勝手に使えない(単独使用は不可)
共有物は原則として、共有者全員の権利が及ぶため、単独での使用には制限があります。
例えば、姉の名義が半分ある土地に、弟が勝手に家を建てた場合、トラブルの元になります。
「結果」
Y様は弊社の説明を聞き、「共有名義」だとトラブルに発展しそうだと感じました。
加えて、ご実家には誰も移り住んだり、活用したりする予定もなかったので売却して、その売却益を分ける「換価分割」を行うことにしました。
売却開始から4ヶ月ほどで購入希望者が見つかり、成約。
Y様姉妹は「売って終わりではなく、良い関係を続けられそう」とおっしゃっていました。
岡山市にお住まいのE様が
「実家を引き継いだ兄が、代償分割で公平な相続を実現した事例」
お客様の相談内容
●売却物件 概要
| 所在地 | 岡山市北区 | 種別 | 一戸建て |
|---|---|---|---|
| 建物面積 | 124.05m² | 土地面積 | 254.85m² |
| 築年数 | 42年 | 査定価格 | 1,200万円 |
| 間取り | 5LDK | その他 | ― |
●相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は岡山市にお住まいの50代のE様です。
お父様が亡くなり、ご実家をE様と弟様の2人で相続することになりました。
E様はご実家に住んでおり、今後も住み続ける予定であったため、「代償分割」として、家は自分が相続し、代わりに弟に金銭を支払う形で相続したいと考えていました。
しかし、代償金の設定の仕方が分からず、不動産会社に相談することにしました。
解決したいトラブル・課題
課題
代償分割を行いたいが代償金の設定の仕方がわからない。
不動産会社の探し方・選び方
E様は市内の不動産会社に何軒か連絡し、その中で
・対応はもちろん、説明も丁寧でわかりやすかった
・相続不動産の知識が豊富で代償分割においてもアドバイスをくれた
上記2点で信頼できると感じたウェーブハウスに相談することにしました。
E様の「トラブル・課題」の解決方法
E様は「代償分割を行いたいが、代償金の決め方がわからない」とおっしゃっていました。
1. 代償金の決め方
不動産の評価方法には、主に以下のものがあります。
• 固定資産税評価額
• 公示地価
• 路線価
• 時価(実勢価格)
評価方法によって代償金の額が異なるため、どの方法で算出するかについて事前に合意しておく必要があります。
なお、代償分割では、一般的に時価(実勢価格)を基準として評価することが多くなっています。
「結果」
E様は弊社の説明を聞き、一般的な評価方法で代償金を算出することにされました。
E様にはそのまま査定のご依頼をいただきました。
弊社が提示した査定価格をもとに代償金がいくらになるかも目処が付き、「これで話が進められる」と安心されたご様子でした。
岡山市にお住まいのT様が、
「疎遠だった実家の相続を放棄した事例」
お客様の相談内容
●売却物件 概要
| 所在地 | 岡山市南区 | 種別 | 一戸建て |
|---|---|---|---|
| 建物面積 | 72.26m² | 土地面積 | 99.75m² |
| 築年数 | 45年 | 査定価格 | ― |
| 間取り | 3LDK | その他 | ― |
●相談にいらしたお客様のプロフィール
お客様は岡山市にお住まいの50代T様です。
お父様が亡くなり、ご実家と金融資産を弟様と相続することになりました。
お父様は遺言書を用意しており、「実家は長男であるT様に、金融資産は次男に相続させる」といった内容が記載されていました。
しかし、T様は家族と以前から仲が悪く、関わりたくないため、なるべくなら相続したくないと思っています。
ひとまず、ご実家に移り住む予定がなかったので、早めに手放す方法を見つけるため、不動産会社へ相談することにしました。
解決したいトラブル・課題
課題
家族と関わりたくないのでなるべく財産を相続したくない。
不動産会社の探し方・選び方
T様は近くにある不動産会社をネットで検索し、その中で、
・岡山市で相続時におすすめの不動産ランキング第1位を獲得していた
・LINEからでも問い合わせ可能だった
上記2点でスムーズに問題解決できそうと感じたウェーブハウスに相談することにしました。
T様の「トラブル・課題」の解決方法
T様のお話を詳しく伺ったところ、「家族と関わりたくないため、可能であれば相続を避けたい」とおっしゃっていました。
そのため、弊社は「相続放棄」を提案しました。
1.「相続放棄」とは
相続放棄とは、相続人が被相続人の財産(プラスもマイナスも)を一切引き継がない選択のことです。
相続放棄は以下のケースで活用されます。
①借金(債務)の方が多いと明らかにわかっているケース
②資産の内容が不明で、負債の可能性が高いケース
③相続トラブルに巻き込まれたくないケース
④管理責任や後始末が重すぎるケース
⑤他の相続人と仲が悪く、関わりたくないケース
「結果」
T様は検討した結果、「家族と関わりたくない」という気持ちを優先し、相続放棄を選択することにしました。
弊社と連携する司法書士のサポートのもと、相続放棄の手続きを進め、無事に完了させることができました。
T様は「こちらに相談して良かった」と満足されていらっしゃいました。